チェスンチョルくんのうちわを買ったよ

青春

五行説で青は春の色であるところから、夢や希望に満ち活力のみなぎる若い時代を人生の春にたとえたもの。

goo辞典より引用


seventeenは青春だ。常々私はそう思っています。舞台の端から端まで走り回って、跳んで、歌って、踊って。キラキラと輝く花吹雪の中で13人が、カラットが、会場中の人が笑ってる空間がまさに青春そのもの。どんな間違いをしたって許されるし、面白いことがあれば皆で大口開いて笑う。誰かが辛そうな顔をしていたら寄り添って手を引く。彼らの一瞬一瞬がみずみずしい果実のようで、しかしその輝きは永遠ではない。
今回の公演でスンチョルさんが「永遠の統括リーダー」とよくおっしゃいました。カラットちゃんたちはその言葉が嬉しいようで、毎回大きな歓声があがる。けれども、捻くれた私は上手く声を出せなくて。永遠なんてないでしょ。言葉だけの永遠ならいらないわ。だって私、アイドルに永遠は求めていないもの。こんな気持ちになってしまうのです。
そもそも、私のHARUは4月2日福岡で始まりました。初日のキラキラと、それから驚き。2日間ともすごく楽しくて、今でも思い出しただけでワクワクとした気持ちがこみ上げます。
けれども、日にちはとんで埼玉公演。2日間とも一人で入ったのですが、そこで思ってしまったのです。なんで私は同じ曲しかやらない、同じような言葉しか貰えない公演に何度も入っているのだろう、と。考えてみれば、今回私はHARUコンだけを合計しても8公演入ります。チケット代だけ合わせても約8万円。これだけの金額を他のことに使ってたら?海外旅行に行けたかもしれないし、新しいパソコンが買えたかもしれない。時間も同じで、準備する時間。電車に乗る時間。公演してる時間。合わせたらきっとアルバイトで結構いい額稼げたかもしれない。そんなことを考える自分が嫌で。けれども全通が当たり前、みたいな考えに支配されていたことに気づいたのも事実で。埼玉から幕張までの9日間、私は悶々とした気持ちで過ごしていました。
そして4月19日金曜日。私は学校で授業があり、約30分遅れて友人と入場しました。席は75列目。段差がはじまるちょうど前で埋もれてしまう席でした。知っての通り私はジュンくんペンで、特にROCKとMOONWALKERのジュンくんがとっても大好きです。けれどもメインステージもセンターステージも前の方々の頭に隠れてしまって、結局モニター越しで見ることしかできませんでした。特にRun to youはジュンくんのパートがほとんどないから、スタンドマイクに掴まってブラブラしてるジュンくんを双眼鏡越しに見るのが好きで、けれどそれもできない状況でした。モチベが下がってる中でこんな仕打ち。友人が当ててくれたので何も文句は言えないのですが、それでも公演中座ってることがほとんどでした(授業で疲れてたし、という言い訳)。
「ちょっと見づらいね」
「双眼鏡意味なかったね」
多分そんな会話を友人としたと思います。そして約2時間後、ミンギュの「じゃんねんですが~」が始まり、一応形としてライブは終わりました。
seventeenseventeenseventeen
周りのカラットたちの大きな声。なんだか一人取り残されたような気分でした。そしてHARUのVCRが始まって、あの曲が始まりました。ギターの心地よいメロディをバックに、ホシくんやミンギュ、seventeenのメンバーたちの声が会場いっぱいに響きます。あぁ、終わってしまうんだ。そう思ったときに気づいたんです。トロッコこっちまで来るぞ。75列はトロッコから2列目だったのです。周りの声はよりいっそう大きくなり、そして色々なメンバーたちの名前が叫ばれます。生憎ジュンくんはトロッコ班ではなかったのですが、それでも他のキラキラとした青春がわずか1メートルそこらを通ります。ウォヌくんはとにかく足が長くって、顔が本当に小さかった。ユンジョンハンは顔が本当にお雛様みたいに精巧で綺麗で。目の前で止まったトロッコに乗っていたバーノンくんは彫刻みたいな顔におっきな瞳がくっついていて、まるで宇宙であるかのように会場を見渡していました。そして、チェスンチョルさん。私の青春であり、孤独。チェスンチョルくんには今とか、未来とか、過去とかそんなものないようでした。慈しむようにカラットたちを見つめて、手を振って。永遠なんてないように、その「時」を愛おしそうに見つめていました。
永遠は時間の連なりです。一瞬一瞬が繋がればそれが永遠になります。青春のきらめきは一瞬で、けれどもその一瞬が連なればそれは永遠の青春となるのだと気づきました。青春のきらめき、輝きは常に同じものとは限りません。けれども宝石のように、見せる角度1つ1つに違う輝きが魅力が詰まっているのだと思いました。seventeenの今は永遠ではありません。常に変化し続けます。けれど、変化することで輝きを失うことはイコールではないのです。
私の永遠はこの時この瞬間がいつまでも続くことでした。けれどそんなこと、きっと神様にだってできません。しかしスンチョルくんの言葉が、スンチョルくんの姿がこの考えを変えてくれました。
今日は86列でした。段差があるところのちょうど2列目。通路側だったので、ステージ全体をすごく良く見ることができました。ROCKもMOONWALKERもRun to youも、Holidayで跳び回るのも。やっぱり私はジュンくんが大好きです。感極まれば(友人は暗くなるたびって言ってたけど)名前を呼ぶし、幸せになってほしいと思うし、死なないでほしいと願っています。けれども、と同時にこれからも続くだろう青春をもっと見たいなと思いました。今日の公演で、誰かが30周年のコンサートにも来てねって言ってました。きっと彼らは30周年でも青春をしていると思います。私も、seventeenも、色々なことがどんどんと変化していく世代です。その中で、seventeenとカラットが青い春を続けていくことだけは変わらないでほしいな。HARUコンは春で、ハルで、青春で。キラキラと輝く彼らが何も変わらないよと伝えてくれるためのコンサートなのかなと思いました。曲数が増えてイエップダもマンセもブンブンも、できなくなった曲は沢山あるけど、それでも変わらないよと。私はseventeenという永遠の青春に出会えた幸運な人間です。胸を張って言えます。だから今度はHealingやってほしいな、なんて。Love letter聞きたいな、なんて。あー、だめだ。疲れて段々文章が書けなくなってきた。明日、というか今日は幕張HARUの最後ですね。私の周りはオーラスの人が多いと思います。昨日よりも今日、今日よりも明日、皆さんがもっともっと楽しめますように。私も、楽しめますように。青春ができますように。永遠でありますように。ここまで祈って今日は終わりにしたいと思います。乱文でありましたが、読んでいただきありがとうございました。

皆さんのHARUが、終わりませんように。